ジェームス・ジョイスの肉声

 ジョイスが自作の『フィネガンズ・ウェイク』を朗読する。

 昔のアホなボスがジョイスケルトだと言ってたが、当時はなんて無知だと思ったもんだ。
 ジョイスアイルランド人には違いないが、トラディショナルなケルト文化とはユリシーズの作者は無縁だというのは常識だろう。
 だが、今となっては、それはまんざら外れでもないのだろう。でも、ジョイスの文学は汎ヨーロッパ的であり、ケルト的な体質から脱皮していると思う。