マックス・ウェーバーの警告である。官僚主義社会の行き着く果ては計算ずくめの合理性の支配する鉄の檻のような社会だという。
その例を書き留めておく。
現に日経平均やNYダウが上がればその政策決定が支持されたという見方が横行する。個人生活でもそう。収入のあがる見通しがたてば、それに釣られて財布の紐を緩める。財布の紐を緩めるとなんとなく楽しい気分になる。
日経平均が可処分所得の裁量を決めているようなものだ。
これは拝金主義スレスレの感覚であるとはいえ、現代のエコノミックアニマルであるグローバル経済人はその枠からはみ出ることがない。
それにつけても、これらの推論の連鎖には科学的思考の痕跡すらないのも事実だ。因果関係も定かではない。経済的合理性というのは実態のない法則もどきのカタマリでしかない。
- 作者: アーサー・ミッツマン,安藤英治
- 出版社/メーカー: 創文社
- 発売日: 2003/07
- メディア: 単行本
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