戦前、右翼(血盟団)に暗殺された三井財閥の総帥が団琢磨であります。爵位ももっていた。しかも工学などを東大で教えた後、工部省から三井に移り、総帥にまで上り詰めたのですからスゴイ。なんとも惜しい人材を喪ったものです。
さて、その子孫(正確には孫)が団まりなというのは本日初めて知りました。京大の新進気鋭の生物学者として団まりなは一頃、名前の響きの珍しさもあり、注目はしていたのです。
団琢磨の息子が生物学者で團 勝磨。発生生物学を専攻していたようです。さらには上野家を介して鳩山一族ともつながりがある。
系図はここであります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%98%E5%8B%9D%E7%A3%A8
いずれにせよ団まりなは親と同じく発生生物学を選び、現在は「階層生物学研究ラボ」を主催している。館山市にお住まいらしい。風変わりなエリート一族の直系である。
生物の複雑さを読む―階層性の生物学 (平凡社・自然叢書 (30))
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血盟団にも歴史的興味があり、その被害者である団一族のエニシにもまた感慨を覚えるものであります。異なる文脈の歴史の交差点というわけでしょうか。