フリッツ・ハーバーと日本

 フリッツ・ハーバー
 この偉大なドイツの科学者にして愛国者は、とんでもない悲劇の生涯をおくったことでも刮目される。第一次世界大戦の筆頭貢献者の一人であったハーバーは、ナチにより国外退去を余儀なくされる。
 宮田親平の『毒ガス開発の父ハーバー 愛国心を裏切られた科学者』はその貴重な記録でもある。

星一との交流は明治人の覇気を感じさせる。星はハーバーを日本に亡命させようとも試みたのだ。

 だけど、ハーバーの親戚が勤皇派に殺害されているのは知らなかった。