ある物理オタクのうわ言

 まったく、世の中、電子と光子にしか関心がないのは、おそろしく単眼的で嘆かわしい。

科学と技術史のメインストリームは、信号を電子と光子に変換する、それだけじゃないですか。
太陽のエネルギーを利用するというても、しょせん電力に変換するだけ。光子のエネルギーを電子の運動に変換するだけでんなあ。芸のないこっちゃ。
 ま、例えばの話。音声をフーリエ変換してデジタル化して、変調して復調して再生する。これだけで一大産業になっているんですなあ。19世紀の人には信じられんでしょうなあ。
 素粒子は電子と光子だけではアリマセン。他にもいろいろあるけど、素性の知れてて、扱いやすいのがこの2つだというだけですわ。
 それに、素粒子だけではないはずですな。陽子、中性子や中間子だってあります。
 ほんとに、19世紀の人には信じられんでしょうなあ。20世紀は電子の世紀になるとわ。ファラデーさんも驚くでしょ。
 フェルミはんも早死して惜しいことしました。中性子原子炉なんてよう素手で作りました。フェルミはんなら、ニュートリノを早く手なずけることもできたでしょうに。
 それに、20世紀の後半、どうもその途中で、いろいろな可能性が等閑にされたんじゃないかな。
蒸気力の可能性はそうそうに忘却されたし、水力コンピュータなんて無視されたりしてますがな。
生物の利用も工場みたいなところで陰湿に搾取するんじゃなくて、馬車とか牛車と
かもう一度見なおしてもいいんじゃないでしょうかね。下水だって、生物の力かりたいですね。し尿処理だって電力使い込んでますさかい。