怪説論集 「クジラは宇宙から来た」「いまさら宇宙船?」

1)クジラは宇宙から来た
「アルタイルから来たイルカ」というSFをご存知か? あるいは「ジョナサンと宇宙クジラ」とかいうセンチメンタルSFもある。
 なぜ西洋文明はこんな奇想に耽るのか?
どうせなら、クジラは宇宙から飛来したとしてもヘンではないぞといえばいいのに。

 きっときっと旧約聖書の影響なのかな。クジラに飲み込まれたヨナサンが史上初の宇宙船のりだったら、とこう考えるのでありましょう。

2)いまさら宇宙船!
 西洋奇想集に欠かせないのが地球は宇宙船に丸ごと運ばれている最中というのがある!全天の星も、太陽系探査の結果も、高度な異星文明にたぶらかされているだけ、なのだそうだ。なので宇宙船開発は無用の長物で、月以遠にいくと壁にぶつかってしまうそうである。
 ボイジャーとかはやぶさなど無人衛星は、その観測結果が巧妙に贋造・模造されて、あらゆものが全部ごまかしなのだそうだ。
 う〜ん、発想力で負けそうだ。

 アドホックな仮説で何でもありの奇想宇宙説は、しかし、あんがい夢があるかもしれない。太陽までは壁伝いで行けたりするのだから。なぜなら、彼らによれば、太陽系は3次元スクリーンプレイなのだ。地球が球ことを認めるならば、どうやって地球から降りて壁に行き着くか、さらには重力がどうなっているかも知りたいところだが、そこはアドホックな仮説で立派に説明してもらえるだろう。



※本日のテーマ音楽:エクスペタリズムのジェームズ・ディロン氏の名曲