江戸期のエライ人。鉄眼禅師(鉄眼道光)は尊敬する日本人の一人です。
黄檗宗の鉄眼さんは、一切経(仏典の集大成)の活版印刷を生涯の事業として行います。
しかし、飢饉が起きるとそのための浄財を民衆のために惜しげもなく使います。これこそ大乗の本義を心底体現した生涯をおくられた傑僧でありましょう。
しかも、内藤湖南が指摘しているようにこの事業には歴史的な意義もあります。中国や朝鮮ですら一切経出版は国家の事業であったとされます。鉄眼さんは民の力で成し遂げたのです。大阪の民力パワーは大したものです。
鉄眼さんに奉納します。ERAの聖歌です。
かつて大阪の瑞龍寺(通称:てつげん寺)に詣でたことがあります。黄檗宗のお寺さんでどことなく大陸風の門構えでありました。
鉄眼一切経を扱っている古式ゆかしき書店が京都にある。「貝葉書店」であります。
まことに京には歴史が生きているなあ。
一切経の仔細はこのサイト/店に寄ってゆかれるとよい。
http://www.baiyoushoin.com/index.html
【参考書】
人びとのための仮名法語も読み継がれております。
- 作者: 源了円
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/10
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