長崎県の低い椅子の起源

 3月に長崎県を訪れる機会があった。そこでのプチカルチャーショックは椅子の低さだった。中華街のテーブル席の椅子、全国的ホテルチェーンのホテルのレストランの椅子。地元の卓袱料理店のテーブル席の椅子。

 その三か所で低い椅子があった。背もたれの高さは標準的なのだが脚が短いのだ。

その起源については観光名所のグラバー邸で解決の糸口をみつけた。

 洋館の古い家具の椅子は低い椅子なのだ。明治初頭の洋館の主はいずれも低いデッキチェアを好んだ。日本の職人にそれを依頼してつくらせた。

その伝統が長崎県長崎市には閉じ込められて、保存されたというのが自分の考えだ。